こんにちは。
あべ歯科でございます。
今回はお口の中のトラブルが最も起きやすい学童期についてお話します。
①正中離開(前の歯のすき歯)と上唇小帯の異常
前歯がすいているとき、まれに正中過剰埋伏歯(すき歯の間に存在する骨内の余分な歯)があります。
埋伏歯の有無は、レントゲンで簡単に診断できます。この場合は、余分な歯を抜歯することが必要です。
正中過剰埋伏歯がなく、隣の歯や犬歯が生えてきたら、自然にすき間がふさがる場合もあります。
歯のすき間が閉じてくると、上唇小帯(唇の裏側のすじ)も正しい位置に改善される場合もあります。
気になる方は一度ご相談ください。
②打撲により動いた歯、および打撲歯の変色
転んで歯を打ったり、人やモノとぶつかったりして歯が動いてしまったときは、ぐらぐらしている歯の安定をはかる目的で、
隣のしっかりした歯に連結します。また、歯を打って数週間すると、歯が少し黒ずんでくる事があります。
これは歯を打った時に、歯の神経や血管が切れて内出血の状態になっているからです。
そのまま放置しておくと、根の中が腐りさらに膿がたまり、歯茎が腫れてくることがあります。
しかし、根の治療をすれば、悪化を防ぐことができます。
③打撲により歯が欠けたり抜け落ちた場合
欠けた歯や抜け落ちた歯を探し出し、新しい牛乳に浸して歯医者さんにもって行ってください。
欠けた歯を元の歯に接着させたり、抜け落ちた歯を元の位置に戻す事ができる場合もあります。
(すべてが元通りになるわけではありません)
④いつも口を開けている(口呼吸)
口呼吸の原因のほとんどは鼻閉塞です。鼻閉塞の原因には、咽頭扁桃肥大、口蓋扁桃肥大、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などがあります。
口呼吸が長期間続くと、口腔や咽頭粘膜が乾燥するので、風邪をひきやすく睡眠も浅くなります。
また、精神的にも落ち着きがなくなったり、集中力の欠如を起こすこともあります。
口の中では、唾液による自然の浄化作用や抗菌作用が低下するため、歯肉炎やムシ歯にもなりやすくなります。
このほかにも、口の周囲の筋肉や舌の機能の調和をくずし、顎の発育にも影響を与え、歯列不正の原因にもなります。
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