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2022.12.06

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テトラサイクリン歯について

こんにちは。
あべ歯科でございます。
今回は「テトラサイクリン歯」についてお話しさせて頂きます。
テトラサイクリン歯というのは、テトラサイクリン系と呼ばれる抗生物質を一定期間内に服用した場合の副作用により変色した歯のことをいいます。

よくみられる変色の程度はグレー色、イエロー色、ブラウン色などが歯の表面に横縞模様となってあらわれます。

このように変色してしまう原因は、永久歯の形成期である出生直後から8歳頃までにテトラサイクリン系の抗生物質を多量に投与された場合、

歯の着色、歯のエナメル質の形成不全、胎児や小児に一過性の骨発育不全などを起こすことがあるとされています。

このため妊婦や授乳中の母親、および8歳頃までの小児に対してはテトラサイクリン系の抗生物質を避けるべきとされています。

テトラサイクリン系の抗生物質は、かつてはマイコプラズマ肺炎や百日咳の特効薬として、

また風邪薬のシロップとして用いられてきましたが歯に変色を生じることが認められたため、現在ではほとんど使われなくなっています。

昭和40年代くらいにはよく使われていたようです。このため、テトラサイクリン歯は40代~50代の方によく見られます。

しかし現在でも、このような副作用が生じることよりも全身疾患の治療を優先するべきであると判断された場合には

テトラサイクリン系の抗生物質が使われる場合があります。

テトラサイクリン歯のメカニズムですが、テトラサイクリンは鉄や亜鉛、カルシウムと結合しやすいという性質があるため、

形成中の歯に含まれるカルシウムと結び付き、象牙質の中に沈着します。

沈着した物質は、紫外線にあたると光化学反応により色が変わるため、太陽光線があたることで歯の色が変化します。

そして、紫外線が当たることによって徐々に濃い色へと変化する特徴もあります。

そのため、最も光があたりやすい前歯の色が濃くなってしまいます

テトラサイクリン歯の治療には、
ホワイトニング治療があります。
軽度の変色であれば有効ですが、茶色が強く重度の変色にはあまり効果がみられません。

逆にホワイトニングを行うことにより白濁部分が目立ってしまうこともあります。

重度な場合はラミネートべニアなどが有効な治療法となります。

テトラサイクリン歯は変色の程度によって治療法が変わってきますのでまずは歯科医院ご相談ください。

 

 

 

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