PAGE TOP

2024.02.19

Blog

虫歯の原因になる細菌のバランスについて

こんにちは。

あべ歯科でございます。

今回は【虫歯の原因】細菌のバランスについてお話します。

私たちを取り巻く常在細菌はおよそ1,000兆匹いると言われており、ヒトの体を構成しているすべての細胞の数より、はるかに多いのです。

研究が進んだことで、今では「ヒトと常在細菌を合わせて1つの生命体とみなすことができる」という考えが徐々に主流になりつつあります。

ヒトの細菌数で特に多いのは口と腸であり、どのような菌がどれくらいいるのかは人によって異なり、この世に1人として同じものはありません。

そして細菌のバランスにより、ある種の病気や不調が引き起こされることがわかっています。

例えば、口の中の代表的な病気である虫歯も「虫歯菌がいるだけ」では発症せず、

「バランスがくずれて虫歯菌が増殖し、活動が抑えられなくなる」ことで発症します。

虫歯は局所での口腔内細菌のパワーバランス変化が原因、ということです。

なぜ口腔内細菌のパワーバランスが崩れるの?

口腔内細菌のパワーバランスを崩すもの、それはズバリ「糖」の存在です。

虫歯は、口腔内の細菌が糖を代謝して酸を作り、歯の硬組織(表面のエナメル質と、その内側の象牙質)のミネラル成分を溶かすことで発生します。

つまり、糖を頻繁に摂取することは、虫歯のリスクを高めます。「虫歯予防のためには、砂糖を控えましょう」と言われる所以です。

虫歯の予防のキシリトール

虫歯予防には、砂糖のかわりに、自然の甘味料であるキシリトールを摂ることがとてもオススメです。

キシリトールは糖によく似た物質なので、細菌がプラーク内へと取り込んでいきますが、糖と違いエサにすることができません。

キシリトールの摂取を続けると、プラークが明らかにつきにくくなる、虫歯を作るきっかけになるミュータンス菌が減るといった統計データが出ています。

細菌のバランス維持を助ける「唾液の力」

唾液がたくさん出れば出るほど、プラーク中の虫歯菌が作り出す酸に対して抵抗します。

唾液をたくさん出す一番の方法は、よく噛むことです。正しい噛み合わせで、1口あたり30回を目安に咀嚼をしましょう。

お口の中全体の菌のバランスは、概ね10歳までに決定づけられると言われています。

そのため、親子間での菌の移動を防ぐため保護者自身が口腔ケアをする、お子様が乳歯の頃から糖の摂取を控えさせる、

仕上げ磨きをしっかりしてあげる、といったことが大切です。

 

 

 

「大阪 住吉 我孫子の歯科医院。あびこ駅(住吉区)すぐの歯医者です。
住吉区で歯医者をお探しならあべ歯科へ。
カウンセリングルームと最新の医療機器を完備、予防歯科、一般歯科、
インプラント、ホワイトニングなど、精密、痛くない治療、大人の口腔内ケア、
特に子どもからの予防教育を心がけて生涯むし歯0を目指しています。

あべ歯科(@_abeshika) • Instagram写真と動画